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Fig.6. The correlation of isometric knee extension and flexion to test 1,3 and5.

水準で正の相関関係がみられ、体重も力学的負荷として加重骨である下肢の骨量に対して影響を与えることを示唆するものであると考える。さらに、体重、身長とLeg BMCとの間には有意な正の相関関係がみられたが、LegBMDとの間には有意な相関関係はみられなかった。このことは、骨の大きさの変化は成長後ほぼ一定に保たれるが、密度が加齢とともに減少することを示す結果であろう。
井本たち1)は中高年女性の骨密度と基礎体力の関係についてL2−4BMDと握力、背筋力とには有意に高い正の相関関係があり、筋持久力、敏捷性、柔軟性との関わりはこれより弱い。一方、握力はL2−4BMD検索に有力なパラメータの一つであると考えることができるとしている。また、小沢8)は中高年女性の腰椎骨密度と脚伸展パワーとの間に、NilssonとWestlin5)や岡野たち6)はLeg BMC,BMDと等尺性脚筋力との間に有意な相関関係があるとしている。本研究においては伸展筋力、届曲筋力ともに相関関係はみられず異なる結果となった。しかし、ダイナミックな動きを支える大腿部の筋と下肢の骨とには解剖学的、力学的にも関係がないことはなく、また、重力の影響も大きく受けていることから、この結果の相違は被験者の年齢、骨密度測定部位の相違、両脚同時の筋力発揮による測定方法に対して被験者が十分な筋力発揮に至らなかった等の要因によって生じたのではないかと考えられる。 health−related fitness testとしての可能性を有すると考えられた座位からの立ち上がりに要し

 

 

 

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